頭脳労働が多い人にとって、夏バテしやすいサイクルがあります。
社内で会議を山ほどこなし、あれこれデスクの前で考えたり、パソコン作業をしたり……あまり身体を動かさないと、人体にある筋肉のうち、ほんのわずかな一部しか使われません。
そんな状態では、いろいろな仕事から来るストレスで、どんどん身体全体が凝り固まっていきます。
例えば、首・肩まわりの凝り(特にいまの季節、エアコンを使用すると、凝りを助長しやすいのです)。身体の、特に上半身が凝り固まると、それに連動して、呼吸も浅くなりがちです。自分では気がつかなくても、知らないうちに呼吸が浅くなっている人は、実は相当数います。呼吸が浅いと、身体全体が酸素不足に陥り、身体の中に疲労物質が留まりやすくなります。一晩寝ても、なんとなく身体が重たい状態が続くと、それに上塗りをするように、ますます体力が落ちていきます。風邪を引きやすくなり、それが治りにくくなり、さらなる悪循環に入ってしまう。だいたい、こういったサイクルです。
できるだけ眠るようにしているのに、食べるようにしているのに、なぜか体力が回復しない、倦怠感が取れない、というかたは、まず呼吸の仕方を見つめ直して欲しいと思います。呼吸方法を改めることにより、身体の中で使うインナーマッスルも変化し、悪循環に入りやすい体質を変えるきっかけになるはずです。

両足を肩幅に広げて、しっかりと立ちます。5秒ほどかけながら息をゆっくり吸い、同時に両手を胸の高さまで上げて、両腕が円を描くように構えます。お腹が風船になって空気が入っていくイメージで、ふくまらしていきます。

息を吸いきったら、再び、5秒かけて息を吐きつつ、お腹の中の息をゆっくりと吐いていきます。この時に大切なコツは、手に風船を抱えているイメージで、それがお腹のなかにゆったりと、めり込んでいくような感じで動くこと。お腹の中にめり込んでいく、ということは、自然と背中が内向きにしなります。ここがポイントです。普段、まったく使わない背中・腰のインナーマッスルをしっかりと鍛える動きです。

息を吐ききったときの両手のイメージは、写真の通り。

同じ動きを、真横からみたものを掲載します。

息を吸いながら、お腹を風船に見立てて、膨らましていきます。

今度は、ゆっくりと息を吐きながら、両手で抱えている風船をお腹にめり込ませるつもりで。

完全に息を吐ききったら、これくらいのポーズになります。

最後は、まっすぐのニュートラルな姿勢に戻ります。この動きを、5分くらいかけて、ゆっくりと何度も繰り返します。

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