夫の帰宅時間が遅く、家事・育児をほとんどしないんです
食品会社で研究開発の仕事をしています。子どもができるまでは、時間を気にせず夢中で仕事をしていました。ところが、出産後は定時に会社を出て、保育園に走って子どもを迎えに行き、その後も子どもの世話にかかりきりです。別の会社でやはり開発に携わっている夫は、相変わらずの長時間労働で毎日深夜に帰宅。ほとんど家事や育児をすることがありません。「たまには早く帰ってきて」と頼んでも「無理だよ」と言われてしまいます。 私は自分でも完璧主義だと思うのですが、仕事も家のこともきちんとやらないと気がすみません。夫は休日などに何かしようとする時もあるのですが、手際が悪かったりするので、つい「そんなやり方ではだめよ」などと言って自分でやってしまいます。私の両親がよく手伝いに来てくれるので、両親を頼りがちになり、夫との会話も最近はあまりはずみません。ぎすぎすした雰囲気を何とかしたいのですが、どうしたらいいのでしょうか。
(研究開発、31歳、女性)
朝の時間を有効に使うようにしましょう。
男性はなぜか、必要もないのに朝早く会社に行こうとするものです。職場に一番に着くと何となく優越感を感じるとか、上司の覚えがめでたいとか、いろいろな思惑があるのだと思いますが、共働きなのに自分の支度だけして出かけて行く男性が少なくありません。多くの家庭では朝はギリギリに起きて、バタバタと支度をして出て行く、戦場のような忙しさですから、その大変さを逃れたいだけかもしれません。
ですから、まず、夫の始業時間を確認し、本当にそんなに早く出社することが必要なのか、もっとゆっくり家を出てもかまわないのではないかと交渉するところから始めましょう。「今日は、何か特別な会議が入っているの?」などと尋ねて、特にすごく早く行く必要がない日は「少し朝をゆっくり行ってみてはどう?」と提案してみるのです。帰宅時間についても、「睡眠不足が心配だから早く帰ってきたら?」と言ってみましょう。
そして、朝は家族そろってなるべく早起きをして、一緒に家事や育児、コミュニケーションをする時間にするのです。子どものお風呂も、朝、夫に入れてもらってはどうでしょう。夜は、帰宅の遅い夫に子どものお風呂を入れてもらったりしたら、寝かすのが遅くなってしまって難しい場合も多いと思います。疲れて帰ったパパが、不機嫌なまま子どもに向かうより、リフレッシュした朝にゆっくりスキンシップをするのが大事です。そうやって平日毎日スキンシップすることで、男性も子どもがかわいくなってきます。そのための接点を、最初はママが提案して作ってあげるのです。
ポイントは、「私がこんなにやっているのに、あなたは何もしないのはおかしくない?」などと責めないこと。夫婦で互いの「権利」の主張のしあいになると、うまく進みません。出発点は、子どものニーズです。子ども目線で、「あの子はパパと保育園に行きたがっているよ。一緒に保育園まで歩くのはほ〜んとうに楽しいんだけれど、一緒に行かせてあげようか?」などと話していくのです。
子どもにも、「パパはあなたのことがだ〜い好きなんだって」などと毎日声をかけておくとよいでしょう。毎日言い続けると、パパを見たら「パパーッ」と寄っていくようになります。母親が「パパってこんなにひどいの」と言っていると、子どももパパと疎遠になってしまい、パパも子どもといるのが楽しくなくなってしまいます。
パパと子どもが2人きりですごせないと、ママは大変です。泊まりがけの出張などできません。パパと子どもが2人きりでいるために重要なのは、仲が良いこと、パパがご飯を作れることです。2人でいられるようになると、ママは自由になります。
そのためには、お互いにほめあう関係をつくりましょう。「なんでほめてあげなきゃいけないの」「ほめたらこちらが負け」という思いを持つ人もいると思います。でも、男性も、自分は外で苦労してきているという感覚が強いものです。だから「すごいね、がんばっているのね」とほめて、家事にしても、そばのゆで方ひとつからほめてあげましょう。簡単な料理でも「このお鍋、絶妙においしいっ!」とほめて、夫を成長させてあげるのです。
また、完璧主義だと、夫に対しても完璧な妻・母を演じてしまい、本当の自分を見せることがないかもしれません。互いにどう思っているか、時には本音で真剣に議論することも必要です。夫へのあきらめがすごく早い妻が多いですが、子どもはパパに期待し続けるのです。ほめてほめて、時には議論もして、なるべく早い段階で、夫をしっかり家庭に巻き込んでしまいましょう。

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